以前に、あみたぁばぁで紹介しましたように、(amita17PDF.pdf参照)お盆のお
施餓鬼会で、導師がお塔婆の御回向をしてから、水向けをします。昨年まで は、睡蓮の鉢にお塔婆を浸し、樒の葉でお水をかけておりました。お塔婆つまり は志す精霊やご先祖様に、潅頂あるいは沐浴をしていただくということなのです が、古来は木の桶で行われておりました。
何でも手に入る結構な時代だからこそ少しでも西方浄土の姿を模するため
に、阿弥陀経に説かれているような四方形の器を探しておりました。偶然これ はと思うものを入手いたしました。本来は端渓硯なのですが、墨池が深く実用 的ではありません。正面には「霊気所鐘」と銘文があり、両側面には龍が彫ら れており、池を守っており、その存在そのものに荘厳さを感じます。
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