宗祖法然上人によって、お念仏を唱えるだけで阿弥陀仏の西方極楽浄土に往生する専修念仏（せんじゅねんぶつ）の教えの浄土宗が850年余り前に開かれました。
その教えは、平安時代の浄土教の流れをくむものでもありました。
さらに遙かに阿弥陀仏信仰の浄土教の歴史を辿ると、古代インドの大乗仏教の起源にまで遡ることができます。
現在のアフガニスタン・パキスタンにまたがるガンダーラ地域で造られたガンダーラ彫刻に阿弥陀仏を見ることができます。
阿弥陀仏信仰は、やがてシルクロードを経由して中国にまで拡がります。
4～5世紀の中国東晋時代に浄土教を開いた祖師の一人に廬山（ろざん）の東林寺に住した慧遠（えおん）大師という高僧がおられました。
慧遠大師は、白蓮社（びゃくれんじゃ）という念仏結社を念仏信者の仲間達で組織し、それが浄土教の発展につながりました。
白蓮社の蓮社は、今でも浄土宗の僧侶が戒名のはじめに蓮社号（れんじゃごう）として使用しております。
翻ってみると、このHPのドメインの.comは、単にカンパニー（企業）とは考えず、仲間達という意味で捉えお念仏仲間という蓮社の精神を.comに込めているのだとご理解下さい。
さまざまな、仏教の歴史と法然上人の浄土宗の教えが現在の松林寺の姿を形作っております。
しかし、安倉のお念仏仲間である檀信徒のための念仏道場という姿は不変であります。